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出産を後回しにしていた私に、何度も声をかけてくれた女性たちがいました。
部署も年齢もバラバラなのに、なぜか次々と妊活の話をしてくる会社の先輩たち。
最初は「妊活って流行ってるの?」と軽く受け止めていた私でしたが、
今思えば、皆さんそれぞれの経験や後悔を惜しみなく伝えてくれていたのです。
今回は、そんな先輩方からの大切な学びを綴っていきます。
A先輩の場合
私は結婚の数年前に転職し、配属先で出会ったのがA先輩でした。
おっとりした優しい雰囲気で、緊張気味だった私に気さくに話しかけてくれました。
先輩はちょうど産休から復帰したばかりで、時短勤務中。
ランチに誘ってくれる機会も多く、自然と仲良くなっていきました。
結婚した頃には何でも話せる間柄に。
その頃から「早く妊活始めた方がいいよ!」と頻繁に言われるようになりました。
私はというと、「新婚を楽しませてくださいよ〜」と軽くかわしていました。
正直、親戚のおばちゃんの戯言みたいに受け止めていたのです。
数年が経ち、先輩のトーンが変わってきました。
「病院の説明会、予約しないと受けられないから、とりあえず予約してみたら?」と。
えっ、私、不妊だと思われてる!?と、ちょっと焦りました。
でも、それくらいの年数が経っていたのも事実でした。
そんな私に、先輩は自分の妊活の体験を丁寧に教えてくれました。
- 自然妊娠できると思っていたのになかなかできなかったこと(約2年治療)
- 当時の上司のパワハラがひどく、ストレスで生理不順になってしまったこと
- 病院との相性が合わず、転院に苦労したこと
- 鍼灸や温活で体質改善に励んだこと
- 最後はパワハラ上司が異動して、すぐに授かったこと
「通院で有給使ったり、温活したりと想像以上に時間がかかったけど、どうしても欲しかったんだよね!長期で病院通ったけど、最終的にはパワハラ上司が異動になったらすぐに授かったんだ。メンタルって大事みたいだよ!」と明るく笑っていた姿が印象的でした。
私も、「35歳で産めればいいかな〜」と考えていたけれど、
身体に何かあれば治療に2~3年かかるかもしれない。
そうなると40歳で初産…急に現実味が増してきたのです。
でもこのときの私は、まだ「私は大丈夫」とどこか他人事。
生理も順調だし、生理痛もなし。
不安度はまだ20%くらいでした。
B先輩のエピソードへと続きます。