この妊活体験シリーズについて
このシリーズは、私自身が妊活や妊娠を
なんとなく「後回し」にしていたところから、
身近な先輩たちとの会話や体験を通して、
少しずつ意識が変わっていった過程を綴ったものです。
正解ではなく、過程と気持ちの変化を大切にしています。
次は、C先輩の場合です。
C先輩は、私が転職してきた際に同じ部署で働いていた先輩で、
業務面でも精神面でも支えてくれる、メンターのような存在でした。
ほんわかとした柔らかい雰囲気で、年齢も近く、
仕事の話だけでなく、趣味やプライベートの話も自然とできる関係でした。
私が同棲や結婚を報告したとき、
部署内で最初にその話をしたのも、C先輩でした。
その頃から、先輩はよくこんな言葉をかけてくれていました。
「お子さんのことは、お先にどうぞ」
「私のことは気にしないでくださいね」
当時の職場では、
結婚した順に妊娠・出産・育休を取る、という
暗黙の流れのようなものがありました。
そのため、
「先輩が育休から復帰するまで待つべきなのかな」
と、空気を読んでしまいそうになる場面もありました。
ただ、私は結婚したばかりで、
まずは新婚生活を楽しみたいという気持ちが強く、
子どものことは「もう少し先でいい」と考えていました。
「授かりものなのに、“お先にどうぞ”なんて言葉があるんだな」
と、そのときは深く考えず、軽く受け止めていたのが正直なところです。
しかし、ある日、C先輩から思いがけない話を聞きました。
「実は、もう5年間、不妊治療をしているんです」
年齢も近く、いつも穏やかで余裕があるように見えていた先輩だっただけに、
その言葉はとても意外でした。
詳しく話を聞くと、C先輩は20代後半から妊活を始め、
体を冷やさないように工夫したり、食事に気を配ったりと、
日常生活の中でできることを、長く続けてきたそうです。
それでもなかなか妊娠には至らず、
体外受精にも挑戦しましたが、思うような結果にはならなかったといいます。
ようやく着床したと思った矢先、
初期流産を経験したこともあったと、静かに話してくれました。
さらに、仕事の忙しさや職場でのストレスも重なり、
心身ともに負担が大きくなり、
最終的に退職を決断したそうです。
その話を聞いたとき、
妊活は努力や気持ちだけでどうにかなるものではなく、
時間や生活、心の余裕にも大きく関わるものなのだと、
初めて実感しました。
それまで、どこか遠い話だと思っていた妊活が、
このとき初めて、現実として自分の中に入り込んできた気がします。
その後、先輩は退職直後に妊娠し
翌年、無事に出産されました。
安心したと同時に、ストレスの影響の大きさも感じました。
※この記事は、あくまで私自身の体験や、※この記事は、あくまで私自身の体験や、
身近な人から聞いた話をもとに書いています。
妊活や出産の感じ方やタイミングは人それぞれで、
正解があるものではないと感じています。
